地域に「開かれた」病院を目指して
本院は1931年(昭和6年)、当時の金沢市方面委員有志により金沢市鈴見町に精神障害者の救護施設として発足。1950年(昭和25年)、金沢市常盤町への移転を機に常盤園と名称を変更し、精神障害者の医療および福祉施設として運営してきましたが施設の不備と老朽化のため、1964年(昭和39年)に救護施設第二常盤園(現・三谷の里ときわ苑)を分離。1973年(昭和48年)、現在の野々市市に病院を移転建設しました。
しかし、昨今の精神医学の発達に伴い、精神科病院の在り方は著しく変容を遂げ、入院医療環境の改善や病床の機能分化など「入院中心の治療体制から地域におけるケア体制へ」という大きな流れが生まれております。これらの変化に沿うべく、2001年(平成13年)に病院を改築し、今日に至っています。「明るく開かれた精神科病院」を目指し、より良いアメニティの中で、良質かつ先進的な精神科医療や積極的なリハビリテーションを行うため、入院当初の治療から社会復帰後の外来治療まで、地域に密着した形で完結するようにしました。
今後も引き続き、精神保健福祉法の「人権擁護の精神」を尊重し、常盤園発足以来、幾多の先人により培われた社会福祉の伝統と人間愛の理念をもって、運営にあたりたいと考えております。